サーフィン初心者が海で遊ぶ権利

海は引き締まった筋肉と小麦色の肌を持つ人に似合いはしますが、決して彼らだけのものではありません。
自分のようなサーフィン初心者であっても楽しむ権利があります。
もちろん良識の範囲内で遊んだ場合に限りますが、サーフィンが下手でも何度でもトライし失敗することを誰も責めることはできません。
時々海にやってきたカップルに、クスクスと笑われることがあります。
その度に不快な思いになりますが、今の自分が向き合うのはサーフィンが上達することだけです。

海はみんなのもの

海からあらゆる生命が誕生したのは、スピリチュアルではなく科学的根拠によるものです。
海藻や菌が地球上に存在するようになり私たち人間ができました。
海は偉大であり誰かが所有できるものではありません。
各国が海域を定めて自国の海と捉えているのを見ると忘れそうになりますが、全てを包み込む大きな存在でどこにも所属しないのが自然というものです。
だからこそ誰も拒まない海が自分は好きで、一度もやったことのないサーフィンに挑戦しました。
失敗しプカプカと体を浮かせると非現実的な気分になって、お腹の中にいる赤ちゃんを連想させます。
母なる海とはよく言ったものです。
浮かんでいる自分の下に無数の生物が暮らし食物連鎖を繰り広げているのも人間の小ささを思い知らされます。
よく見かけるサーファーたちは初心者を温かく応援してくれて、彼らも自然と触れ合う上でのマナーをよく知っているのだとありがたく思っています。
皆が同じ気持ちになってくれたら嬉しいです。

安全に遊びつつ平等に楽しもう

サーフィン初心者ということで名前も知らない他人から馬鹿にされることもありますが、彼らに海に立ち寄るなとは言いません。
なぜなら彼らも自分と同じように海で遊ぶ権利があるからです。
しかしできるだけ他人が不快にならないような配慮はして欲しいなど心の中で呟いています。
皆が楽しめればいがみ合いは無くなり各々の権利を行使できます。他人の権利を侵害しないために節度を持って権利を行使すれば実現可能です。
また自然は時に人間に猛威を振るうことがあるので、安全には配慮しなければなりません。
自分が安全を怠ったせいで救助隊を命の危険に追い込むのは心苦しいです。
優しいサーファーの人たちに迷惑をかけてしまう可能性もあります。
自分は危険を避けるために台風が近づいたり波が高い日は海に行きません。
子供は本当に危なくなるまで助けを求めない傾向があるので、保護者の方々にはできるだけ目を離さず天候をチェックしてから遊びにきてください。